処方の前に確認を!患者さんがもしアスリートだったら?

2. 治療使用特例(TUE)の確認
本サイト利用時のお願い
  • アスリートが競技へ参加するために必要な手続きですが、医師(医療関係者)の方のご協力が必要となりますので、以下の手続きをご確認ください。
  • アスリートの方は、医師(医療従事者)に説明する際に、本サイトをご利用ください。
TUEを取得するための条件
次の4条件が満たされたことを証明したときにのみTUEを付与されます。
申請された書類によって4条件が満たされない場合は却下と判定されます。
  • 禁止物質を治療目的で使用しなければ健康に重大な影響が出る
  • 禁止物質以外の物質に代えられる治療方法がない
  • 健康を取り戻す以上に競技力を向上させない
  • ドーピングの副作用に対する治療ではない

TUE申請手続き

STEP1TUE申請に必要な書式を確認

TUE申請に必要な書式は、必要な書類をダウンロードから最新のものをダウンロードして使用してください。
TUE申請は、すべて英語で記載してください。

以下の表の『申請時の状況』から該当箇所を選択し、●が記載されている書類が、申請時に必要な書類です。

表1

STEP2TUE審査に必要な疾患別の医療情報例

以下は、各疾患のTUE審査時にアスリートに対して提出が求められる医療情報の例です。
これら以外にも確定診断に使用した情報があれば、その複写を添付文書としてご提出ください。

下記に記載されていない疾患に対するTUE申請を行う場合は、各疾患の診療ガイドラインに沿った医療情報をご提示ください。なお、『診断名のみの診断書』は、客観的に診断を示す医療情報としては認められません。必ず検査結果等の結果をご提出ください。

表2

STEP3TUE申請書を作成する

TUE申請書類を郵送する前に、注意すべき点をご確認ください。

TUE申請書を作成後、アスリート(あるいは医療機関)が以下へ郵送してください。

〒112-0002 東京都文京区小石川1-12-14 日本生命小石川ビル4階
(公財)日本アンチ・ドーピング機構 TUE委員会

※必ず書類のコピーを保管してください。

STEP4TUE申請を提出後

TUE申請書の提出後、3名以上の医師で構成されたTUE委員会にて申請内容が審査されます。

  • TUE申請書類に不備があったり、必要な情報が不足している場合、再提出が必要となります。
    書類に不備がある際は、TUE委員会からアスリートへ通知文が郵送されます。
  • 必要に応じて、再度TUE申請書類や追加情報の作成が必要となります。
  • 審査の終了後、判定書がアスリートへ送付されます。

2回目以降のTUE申請手続き

アスリートが、TUEを付与されていると説明した場合、TUE判定書をご確認ください。

POINT1既に付与されているTUEの有効期間を確認

付与された(認められた)TUEには、必ず有効期間があります。
薬(方法)を処方する前に、TUEの有効期間をご確認ください。

有効期間を確認して…

・有効期間が終了していた場合

直ちにTUE申請手続きを行う必要があります。
申請の流れや注意点を確認して、すみやかに申請を行ってください。

POINT2処方する薬(方法)が、既にTUEが付与されている薬(方法)と同じか確認

既にTUEが付与されていても、薬の物質や方法が異なる場合、TUE申請手続きを行う必要があります。

薬(方法)の種類の種類を確認して…

・処方する薬(方法)とTUEが付与されている薬(方法)が異なる場合

直ちにTUE申請手続きを行う必要があります。
申請の流れや注意点を確認して、すみやかに申請を行ってください。

・処方する薬(方法)とTUEが付与されている薬(方法)が同じ場合

薬(方法)の使用が可能です。治療を継続してください。

緊急治療の場合の手続き

『禁止物質・方法』で緊急治療が必要な場合(遡及的TUE申請)とは
TUE申請は、原則、治療前に申請する手続きです。但し、緊急で『禁止物質・方法』を使用し、治療を施さなければ人命にかかわる場合、健康に重大な影響を及ぼす場合は、TUE申請手続きを行う前に、『禁止物質・方法』を使用して治療を開始することができます(遡及的TUE申請)。ただし、遡及的TUE申請でも、TUEを付与する基準は、通常の申請と同じです。

POINT1処方する薬(方法)がスポーツで禁止されていないかを確認

薬の確認をご確認ください。

POINT2TUE申請手続きを確認

通常の書類に加えて、緊急治療であったことが証明される所見などの医療情報が必要です。

注意すべき点

  • TUE申請手続きは、原則、治療前に申請する手続きです。
  • TUE申請手続は、審査が必要なため、原則付与が必要な日の30日前までに申請してください。ただし、30日を過ぎても受付します。
  • TUE審査は、付与の条件に該当しなければ却下と判定されます。(審査は、医師で構成されたTUE委員会によって行います。)
  • アスリートは、TUEが認められていない状況(TUEが付与されていない状況)でドーピング検査の対象となった場合、アンチ・ドーピング規則違反と判断される可能性があります。したがって、TUE申請手続きに必要な医療情報の提供にご協力ください。
  • TUEは、『禁止物質・方法』を特定して、その物質・方法の治療目的使用を認める手続きです。そのため、漢方薬(生薬)等の複数の成分を含有するものは、規則上、審査の対象ではありません。
  • 競技者の競技レベル、参加する競技会によって、申請の期限と申請先が異なります。
  • TUE申請書に必要な書式は、JADAのWebサイトから最新のものをダウンロードして使用してください。
  • TUE申請書は、すべて英語で記載していただく必要があります。
  • 必ず検査結果等の結果のご提出にご協力ください。
  • 『診断名のみの診断書』は、審査において客観的に診断を示す医療情報としては認められません。
  • 緊急治療(遡及的申請)時の申請には、必ず緊急治療であったことが証明される所見などの医療情報が必要です。

参考情報・リンク

1. TUE申請手続き対象となるアスリートを確認

TUE申請手続きが必要かどうかは、アスリートのカテゴリによって異なります。
アスリートのカテゴリ(TUE事前申請対象者確認フローチャート)をご確認ください。

2. 国内のTUE事前申請対象となる大会を確認

TUEの事前申請が必要かどうかは、参加する大会により異なります。
申請が必要な大会のリストは更新されるため、必ず最新のものをご確認ください。

※国際大会は原則として事前申請が必要です。

3. TUE申請に必要な書類をダウンロード

下記のリンク先からTUE申請手続きに必要な書類をダウンロードして、申請を行ってください。

4. WADA『Medical Information to Support the Decisions of TUECs』を確認

WADAは主な疾患について、TUE申請と審査の資料としてMedical Information to Support the Decisions of TUECsを作成し、WADAのWebサイト上で公開しています。(英語のみ)

5. 情報提供用の資料をダウンロード

下記のリンク先からリーフレットをダウンロードできます。
医療従事者へ向けた情報提供の際に、ご活用ください。