38
病院や薬局に行く状況はさまざま。あなた自身がアスリートとしての責務を基に考え、適切なリスクマネジメントを行う必要がある。以下の状況で、どれが正しい行動か考えてみよう。
質問1
肌荒れの症状が悪化したので皮膚科を受診した。すると、2年前に使ったことがある飲み薬と、初めて使う塗り薬が処方された!
選択肢A 治療のために使用する薬に、禁止物質のような「悪い」ものは入っていない。そのまま使用して大丈夫
選択肢B 飲み薬は以前スポーツファーマシストに相談したから問題ない。塗り薬は自分でGlobal DROで調べてみる
選択肢C 飲み薬も塗り薬も、禁止物質が入っていないかスポーツファーマシストに質問した
答えC 治療目的であっても、TUEを取得していなければ禁止物質を使用できない。また、禁止表は最低1年に1回更新されるので、一度相談したことがあっても再度確認が必要。
質問2
試合中にケガをし、救急車で病院に運ばれ、緊急手術を受けた!
選択肢A 緊急の対応として医師が判断したものなので、自分には関係ない。特に何もしない
選択肢B 緊急治療で使用したものに禁止物質があったかどうか、医師に確認し、書類の記載をお願いした
選択肢C 緊急治療で禁止物質を使用していたが、もう使用した後なので関係ないと判断した
答えB 緊急治療で使用したものでも、禁止物質・禁止方法を使用した場合は「TUE申請」が必要(詳しくはP26へ)。
質問3
試合前日、ちょっと疲れ気味。気合を入れるために栄養ドリンクを飲もうかな?
選択肢A コンビニエンスストアへ行き、薬ではないから気軽に購入して飲んだ
選択肢B ドリンクのラベルに書いてある物質をGlobal DROで調べた上で、購入して飲んだ
選択肢C 自分にとって本当に必要か、もう一度考えてみることにした
答えC 栄養ドリンクやサプリメントのラベルやパッケージにはすべての物質が記載されていないので、含まれているすべての物質を調べることはできない(詳しくはP23へ)。